あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~


未来くんの腕の中では、安心して眠りについていたけど…

俺の腕の中では震えてた…あの時の事があるから…



「悪いけど…梨花ちゃん。

ここで試していい?

……抱き締めてみて良い??」



俺の言いたいことが、ようやく理解できたらしい。



「蓮さん…お願いします。」


梨花がペコッと頭を下げた。



梨花の正面に立ち、微笑みかけながら両肩に手を置いた。


その手を…今度は背中に回して抱き締め…梨花の耳元で囁く。



「梨花…。

俺の背中に腕を回して…?」



俺がそう言うと…



「…………蓮…。」



梨花がそう呟き…

細い腕が背中に回され…俺を抱きしめた。



俺の胸に梨花の顔がくっつく…。




< 160 / 556 >

この作品をシェア

pagetop