あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
未来くんの腕の中では、安心して眠りについていたけど…
俺の腕の中では震えてた…あの時の事があるから…
「悪いけど…梨花ちゃん。
ここで試していい?
……抱き締めてみて良い??」
俺の言いたいことが、ようやく理解できたらしい。
「蓮さん…お願いします。」
梨花がペコッと頭を下げた。
梨花の正面に立ち、微笑みかけながら両肩に手を置いた。
その手を…今度は背中に回して抱き締め…梨花の耳元で囁く。
「梨花…。
俺の背中に腕を回して…?」
俺がそう言うと…
「…………蓮…。」
梨花がそう呟き…
細い腕が背中に回され…俺を抱きしめた。
俺の胸に梨花の顔がくっつく…。