あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
自分の気持ちに気づいた時②
トントン……
「蓮さん…入っていいですか…?」
ドアの外から横山さんの声が聞こえる。
「いいよ。入って。」
梨花と笑いながらドアの方を見る。
「失礼しま~す……」
オドオド…キョロキョロしながら低姿勢で入ってくる横山さん。
いつもと違うその姿に…
ブハッ
爆笑してしまった。
梨花も大爆笑……。
「えぇっっ!?何でそんなに笑うんですかぁ~!?」
横山さんが少し頬を膨らませながら言う。
またその姿が可笑しくて…
「だって、その格好…杖が必要な爺さんみたいに腰折れてるよ~。」
俺がお腹を抱えながら、そう言うと、
「もう!!すっごく驚いたんですから!!
腰抜かしたのかなぁ…。」
最後はボソボソ呟きながら、横山さんがソファーに座った。