あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「分かった分かった…。
掛け直すわよ。それでいい?」
私がそう言うと、
『うん。待ってる。
でも…そこから掛け直すの?奈々さんの周り人いるじゃん。
俺、今次の撮影場所に行く途中だから、後から俺が掛けようか?
その方が話しやすいでしょ…?』
蓮が勝手に話を仕切っていく。
「じゃあ…そうして貰おうかな。
私、18時過ぎには家に帰ってると思うから。」
『分かった。じゃあ後で~。』
そう言って電話が切れた。
はぁぁ…この声…。
蓮のフワッとした笑顔が見えそうだわ。
しかもこの男…こんなに長々と会話するくらいなら、用件済ませられるって…分かんないのかしら…?