あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「…蓮さん。すみません。
俺が……俺がっっ……。
蓮さんまで巻き込んで……。」
未来が膝の上に置いた手をギュッと固く握りしめる。
「蓮さん……。
俺……知ってます。
この解決方法。
でも…蓮さんにお願いがあります。
何があっても、梨花の事…支えてあげてくれませんか?
俺よりもモデルとしての梨花は、蓮さんの方が分かってあげられると思うんです。
お願いします。」
未来が深々と頭を下げる姿を見て、ハッとした。
「未来くん。
何を1人で抱え込もうとしてるの!?俺にも頼ってくれて良いんだよ。
もう俺にとっては、君も大事な友達だと思ってるんだから。」
頭の良い未来くんの事だ。
この表情…何か…考えてる。
何かしようとしてる…。
「大丈夫です。
梨花の事……お願いします。」
未来くんのこの言葉に、俺は何も言うことが出来なかった…。
ただ…未来くんのこれから取る行動が全く予想が付かず…
不安で堪らなかった。