あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
風呂場に逃げ込み、頭の上から熱いシャワーを浴びる。
俺…よく理性保ったよ…。
偉いな俺…。
今日は頑張った自分の為に、豪華な食事でも食べようかな…。
肉っっ!!焼肉食いたい。
そうだそうだ!!いつも世話になってるから、横山さん誘って今日は焼肉に行こう!!
そんな事を考えていると…段々落ち着いてきた。
シャワーを終えて、脱衣所のドアを開けると、ドアの前の廊下で、梨花が体育座りをして居た。
俺の姿を見て、梨花が俺に抱きついてくる。
「なっっ…梨花っっどうしたっっ??」
「……蓮まで…居なくなったかと…思った…。」
弱々しい梨花の言葉に、堪らずギュッと抱きしめる。
「大丈夫…俺は…居なくならないよ…。」
震える梨花の背中をポンポンッと優しく叩きながら、
何度も何度も【大丈夫】と言い続けた。