あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
~~蓮side~~
______未来を探して2年…。
梨花は大学3年生になった。
卒業したら弁護士になりたいと言う梨花。勉強漬けの日々。
その日…撮影を終え、深夜に帰宅した俺は、ソッと玄関のドアを開く。
リビングから漏れる光。
「あれ…?まだ梨花起きてるのかな…?」
リビングのドアを開くと、梨花がローテーブルに突っ伏して寝ている。
「梨花…こんな所で寝てたら風邪引くぞ。おいっっ。」
そう声を掛けると、目を擦りながら梨花が顔を上げた。
まだ焦点が合っていないのか…ボーッッとしている。
「………れん…。おかえり。」
「ただいま。
梨花…寝るならベッドに行って寝ろよ。
なんなら俺がお姫様抱っこで運んでやろうか?」
俺の言葉に段々意識がハッキリしてきたのか…
「ダメよ!
ここまでは勉強終わらせなきゃ…。
明日大学終わったら撮影だし、遅くなるだろうから…。」