あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「国際弁護士って…国際間の問題の弁護をしたいっていう事?」
俺がそう尋ねると、
「うん。そう。」
梨花がゆっくり頷く。
梨花の言葉に俺の心臓がドクリと嫌な音を立てる。
次に来る言葉を想像し、それが現実のものにならないで…と願わずには居られなかった…。
「それは…日本で…するってこと…?
それとも…… 」
それ以上言葉が出てこない俺に変わって、梨花が話し出した。
「蓮…。
私ね、大学卒業したら法科大学院に行く。そして何としてでも1回で司法試験に合格するわ。
司法修習期間が終わったら、ニューヨークのロースクールに行くつもり。
だから…モデルの仕事は…大学までで辞めようと思ってる…。」