あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「梨花…俺…ちゃんと梨花の支えになれてた?」
俺がそう言うと、梨花がニッコリ笑って言う。
「蓮が居なかったら、私…とっくに折れてしまってたよ。」
でも…知ってるんだ…。
この8年間…梨花が勉強や仕事をしながらも、ずっと未来を探し続けていたこと。
色々な大学に…色々な病院に…未来が居ないかどうか探していたこと。
俺がどんなに寄り添っても、梨花が俺に打ち解けてくれていても…心の中に居るのは、やっぱり未来なんだ。
「ねぇ梨花。
俺と付き合ってよ。」
何度も何度も梨花に言ってきた言葉。でも…答えは分かってる。
「蓮とは付き合えない。」
そう言って微笑むんだ。
「分かってるけどね。」
俺もそう言って、ニッコリ微笑んだ。分かっているけど…結構傷ついてるんだよ??これでも…。