あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
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「さぁ蓮入って…ここ座って…。」
私はローテーブルの前にクッションを置き、蓮に座るように促した。
「奈々さん…。」
相変わらず元気のない蓮が何か言いかけるけれど、その言葉を遮るように私は元気よく話し続けた。
「蓮、何飲む?
ビール?ワイン?酎ハイ?…あとはカクテルに…日本酒もあるわよ。」
「……何その選択肢の多さ。
奈々さんって飲兵衛なの?」
「飲兵衛って失礼ね!!
お酒が強いのは認めるわ…でも飲兵衛じゃないわよっっ!
この間、仕事で転勤する友達が集まって宅飲みしたの!その余りよ!!」
私が勢いよく蓮に向かって言うと、蓮がククッと微笑んだ。