あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「蓮…分かってるよ。
未来に彼女が居たり、もしかして家庭を持っていたり…子どもが居るかもしれない可能性があること。
だけど、その姿を…未来の幸せな笑顔をこの目で確かめるまでは探し続けたいの。
諦めきれないの!!」
そう言うと…梨花の瞳に涙が滲む。
「俺だって、お前の幸せな笑顔をこの目で確かめるまで諦めきれないんだ!!
未来くんが見つかるまで…ダメなのか?」
「未来が見つかるまでは…。
私の大好きな笑顔で幸せになっていたら…未来の事は過去に変えていくの。
そしたら次に…進むよ…。」
「分かった。だけど月日が経てば経つほど、梨花の願いは難しくなるんだ。
もう少し頑張るのはいい…。
でも…俺だって前に進みたいんだ。」
「蓮…。
蓮は幸せを見つけて…幸せになって…。」
そういうと…梨花の瞳から一粒の雫が流れ落ちた。