あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「蓮さん…休みを調整するのは…良いです。
でも…今の自分の立場を分かってくださいよ。蓮さんが俳優として活躍するようになって、蓮さんの事を知らない人なんて居ないって言うくらい有名なんです。
それこそ、おじいちゃんや、おばあちゃんまで知ってるくらいですよ。
モデルの時よりも、更に気を付けて貰いたい…なのに…梨花さんと一緒に過ごして、もしスクープ撮られでもしたら……。」
あぁ…横山さんは、そっちを心配してくれてるのか…。
「大丈夫。気をつけるから。
それよりも梨花が日本に帰ってきてるのに、一度も会えない方が、俺…仕事へのヤル気が半減しそうなんだけど…。」
イタズラっぽく俺がそう言うと、観念したように横山さんが口を開く。
「……分かりましたよ。
本当に気を付けてくださいね。スケジュールは調整しますから、梨花さんが帰る日が分かったら、早めに教えてください。」
「ありがとう♡」
やっぱり横山さん良い人だ!
そう考えるのと同時に…
俺はあることを決心した…。