あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
俺は…出来れば梨花を幸せにするのは、俺でありたいと思っていた。
きっと…形はどうだったにしても…宮本さんの未来に対する気持ちも同じだったのだろう。
でも…やっぱり…
俺も宮本さんも、2人の心からの笑顔を引き出すことは出来なくて…
苦しくて…
悩んで…
自分の都合の良いように解釈をし続けていたのかもしれない…。
自分が相手を幸せに出来るって…。
宮本さんが言うように…俺も…
梨花を……
とても大切で大事な人を…
心から笑い合える相手に、返してあげるべきなのかもしれない…。
「分かった。
じゃあ…あの公園で待ち合わせしようか…。
宮本さんは未来くんを連れて来て。
俺は梨花を……。」
『梨花には連絡しました。
会ってくれるって。でも…まだ場所は伝えていません。』
「分かった。
じゃあ俺から連絡しておくから。」
そういうと…電話を切った。