あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
未来の言葉に…宮本さんが一瞬切なそうに顔を歪めた。
「未来…私の身体の傷のことなら、もう気にしないで。
あれは自業自得。
私が未来と別れたくなかったから、ちょっと脅かそうとしたの。
殺すつもりも、死ぬつもりもなかった。」
身体の傷……?
「それに……他の人のことを愛している恋人なんて、もう要らないわ。
愛のないセックスなんて、もうしたくない…。
今度は、私のことを凄く愛してくれて、私も愛せる人を見つけるから…
だから、未来は梨花と幸せになって……。」
今にも涙が零れそうな程…瞳いっぱいに涙を溜めながらも…そう言って微笑む宮本さん。
それでも何も言わない未来から視線を外し、
今度は梨花の方を向いた。