あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「真紀ちゃん。
高校の頃…毎日一緒に居たのに、真紀ちゃんの未来に対する気持ちに気づかなくてゴメン。
この10年間…未来に凄く会いたかった。
でもね…私、真紀ちゃんにも会いたかったんだ。
自分がずっと未来を縛っていたと言っていたけど、最終的に真紀ちゃんと過ごすという事を決めたのは、未来だよ。」
梨花はソッと抱きしめた腕を緩め、宮本さんの顔を覗き込む。
「私ね、未来の事…付き合った1年間しか知らないの。
よっぽど蓮のことの方が詳しいわよ。
あの仕事で、こんな失敗した~とか、実は虫が苦手…とか。
未来が居ない10年間、ずっと傍で励ましてくれたのは、蓮や美咲ちゃんや、祐太くんなんだもん。
でも…真紀ちゃんは違うでしょう?
10年間、未来の傍で、未来を見てきたんでしょう?
じゃあ…これからも未来を支えてあげてよ。」
……え??
梨花…何言ってるの…??