あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
公園を出て行った梨花を追いかけようとして…俺と宮本さんの顔を見ると…
未来がその場で立ち止まった。
未来…俺が梨花を追いかけても意味がないんだ。
きっと…今俺が梨花を追いかけたら、梨花はこれから先の人生を俺と歩いて行こうとするだろう。
でも…もし俺と居ることを選んでくれたとしても…
俺には梨花の【心からの笑顔】を引き出すことが出来ないんだ!
「あ~ぁ……強がってんな…梨花。
未来が好きで好きで仕方ありませんって、顔に書いてあるくらい分かりやすいのに…全く反対のこと言って逃げやがった。」
俺は笑いながら未来に向かってそう言う。
きっと…梨花は今ごろ1人で泣いてる…。
「大体10年も音信不通だったのに、今でも未来くんのこと好きって、どんだけ一途なんだよ。
近くに俺って言うイイ男が居て、結婚しようって言ってるのに全然ダメでさ……信じられる??」
お願いだよ…未来…。
梨花を1人で泣かせないで……。