あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
未来が走り去って行った公園で、宮本さんが肩を震わせ、下を向いて居た。
「宮本さん…。
よく頑張ったね。未来くんを笑顔で送りだせたよ。
もう…我慢しなくていいよ…。
俺しか居ないから。
もう…泣いて良いんだよ…。」
そう言うと…宮本さんの瞳からは、次から次に涙が零れ落ちた。
「蓮さん…。
今日は…来てくれて…有難うございました。
私1人だったら…
未来を手離せなかった…。」
途切れ途切れに言う、宮本さんの頬に流れる涙を指ですくい…
俺も言った。
「俺も……宮本さんが俺宛に電話をくれなかったら、
梨花を手離すつもりは…無かったよ。」
でも…未来の笑顔が見れた。
きっと…今度梨花に会う時には…
俺に…最高の笑顔を見せてくれるだろう…。