あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「あの発言ですよ!
梨花さんの話に触れないでって…。
梨花さんと喧嘩でもしました?」
あぁ……その【発言】か…。
「梨花と喧嘩なんてしてないよ。
ただ…
梨花にプロポーズしたら、あっさり振られたの…。」
ビールをグイグイ飲みながらそう言うと、ビールジョッキを持ったままの横山さんが、そのまま固まった。
「~~~~~っっ!!!
え~~~~~っっ!!!
あ…あのっっ…えっと…そのぉ……」
「何?」
「プロポーズしたって事は、蓮さんだって、それなりのタイミング見計らってでしょう?
っていうか…何勝手にプロポーズしてるんですか?
一言ぐらい相談してくださいよ!
全ての女性の恋人【REN】が結婚なんてことになったらファンが泣きますよ。」
横山さんの言葉に深く溜め息をつく。
「結果的にファンが減ったとしても…それでもいいと思えるくらい梨花を自分のものにしたかったんだ…。」