あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「じゃあ、何でですか?

教えてくださいよ。このまま家に帰ったら悶々として…明日には白髪で真っ白なサンタクロース横山が出来ちゃいますよ…。」



「いいじゃん。サンタクロース横山。

俺に愛という名の温もりをプレゼントしてよ。」



正直…こんなバカなやり取りで、俺の心は十分温かくなっているんだけど…

横山さんには教えてあげない。



「はぁ~~~っっ?
温もりなんて…恋人の梨花さんに貰ってくださいよ。」



前言撤回。

温かいどころか…今…俺の心を氷点下に突き落としたよ…コイツ…。



「梨花は恋人じゃない。

俺達付き合ったことも無い。

それすらずっと断られてた…。」



その言葉に…横山さんがやっと空のビールジョッキをテーブルの上に置く。



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