あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
そんな横山さんの絶叫にも無反応の蓮。
かなりの爆睡だな…。
「横山さん。蓮は今日仕事入ってるんですか?」
私が横山さんに尋ねると、
「今日は当初の予定通り、お休みにしてます。明日は早朝ロケが入ってますけど…。」
スケジュールを確認しながら横山さんが言った。
「じゃあ横山さん。
片づけは私がしておくので、横山さんは仕事に行かれてください。」
「でも……この部屋の散らかり様…。1人で片づけさせるのは悪いですよ。」
「大丈夫。私午後の便で、ニューヨークに戻るんです。蓮が起きたら話したいこともあるから、横山さんは気にしないでください。」
そう言って、ニッコリと微笑んだ。
「じゃあ…お言葉に甘えて…。
梨花さん…ヨロシクお願いします。」
「はい!任せてください。」
私がそう言うと…横山さんは申し訳なさそうに、部屋を出て行った。