あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
その箱をソッと抱きしめ、そのまま開くことなくテレビ台の上に置いた。



「蓮…こんな所で寝てたら風邪引くよ。」



「・・・・・・・。」



全く起きる気配もない蓮に、ブランケットを掛け、蓮の眠っている横に腰かけた。




.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*..




1時間ほど経った頃…蓮がうっすらと目をあける。



まだ焦点の合わないボーっとした蓮の瞳を覗き込むと、私だと認識したのか、大きな瞳を更に見開く蓮。



「蓮…起きた?大丈夫?」



「…………梨花っっ!何で?

あれ?未来くんは?横山さんは?」


戸惑いを隠せない様子だ。



「未来とは昨日あの後、ちゃんと話せたよ。横山さんは仕事に行っちゃった。

蓮、今日は当初の予定通り休みだって言ってたよ。」



「……そうか…。」


< 387 / 556 >

この作品をシェア

pagetop