あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「ありがとう…俺に気づいてくれて…。」
そう言うと、クラスメイト達が
「これからも頑張ってね♡
応援してるから!」
そう言って貰えて、素直に嬉しかった。
それから日に日に俺のクラスだけでなく、他のクラス、他の学年まで俺を見に来る女子が増え…
校門には登下校の時間になると、常に他校の生徒が待ち伏せし、どこに行っても声を掛けられた。
「凄いね…。」
溜め息混じりで葵が言う。
葵とはクラスが離れたから、昼休みくらいは一緒にご飯を…と思っていたのに、どこに居ても注目の的。
入学して間もないから、学校の中の隠れ場所なんて知らない…。
俺的にはコソコソ会ったり、交際を隠したり…
そんな事はしたくないのに、葵は…人の目が気になるらしい。