あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「・・・・・。」
私が黙り込むと、ペットボトルをローテーブルの上に置き…蓮が小さな声で呟いた。
「…………ごめん…。
出来れば聞きたくないなぁ~って思っちゃう自分が居て…。」
何で蓮が謝るの…?
謝らなければならないのは、私の方なのに…。
私は身体ごと蓮の方を向き、顔を覗き込んだ。
「蓮…。私…帰国した時に、蓮のプロポーズ…ちゃんと真剣に受け止めなくて…ごめんなさい。
それから…蓮も10年間苦しんできたのに…私…蓮のことだけ責めた…。
本当に最低だよ…私…。
それから…・・・」
そこまで言うと、蓮への想いが次々と溢れ出し、言葉にすることが出来ず思わず下を向く。