あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
モデルの仕事を頑張ろうと思った矢先…これかよ…。
どうすれば良いんだ…。
「先生…成績は絶対落としません。
だからお願いします。
目を瞑ってくれませんか?」
俺は社長の横で校長に向かってガバッと頭を下げた。
「・・・・・・。」
校長は考え込むようにして、黙ったままだ。
そして穏やかな表情で口を開いた。
「新庄くん…。
学校側も鬼じゃない…。
君が活躍することは私たちも、とても嬉しいことなんだよ。
芸能活動することは目を瞑ろう…。」
俺と社長はガバッと顔を上げ、
「「本当ですかっっ??」」
思ってもみない校長の言葉に、2人とも大きな声をあげる。
「ただし…条件がある。
活動は長期休暇の時のみ。
そして…テストで10番以下に落ちた時点で、芸能活動をやめるか、この学校を去るか…どちらかを選んでもらう。
もしくは…現時点で芸能活動ができる高校に編入するか…だ。」
鬼じゃないなんて言って微笑んでいるのに…言ってることは鬼だ…!!