あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「マズイ訳じゃないのよ…ただ…」
私がまた口籠ると…横山がニコニコ笑いながら、
「ただ、聞きにくいんですよね?
社長?蓮さんのことだから。」
も~横山!キッパリハッキリ言いすぎ!!
横山の言葉に蓮が首を傾げて…
「俺のこと?」
「そうです!社長は蓮さんの1週間の休みの理由を知りたいんです。」
「………。」
横山の言葉に、蓮の表情が一瞬サッと曇ってしまった。
「ごめん…私ったら…」
私がそう言いかけると、蓮はすぐに笑顔になる。
「いや…いいよ。そうだよね。
取りあえず、ご飯に行こうか…。その時に話すよ。ちょっとお酒の力も借りたいし…。」
「蓮さん、そこは横山の力…じゃないんですか?」
「そうだね、横山さんの力…とりあえず…。」
「何気に酷いですね、蓮さん。
さぁ~2人とも出発しますよ~!」
そう言って横山から連れてこられた場所は、私が接待などで良く使用する高級料亭。