あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~


平山奈々かぁ…。


蓮は…知らないわよね。



だって…あなたが彼女に微笑むたび、私は『その愛しい表情を私に向けて』って


心の中で叫んでいたわ。




何度も…何度も……。




でも…年齢を重ねるにつれて


大人になるにつれて


心の中の叫びが聞こえてしまいそうで


周りに気づかれないように、悟られないように、防音の壁を作っていった…。



そして叫ぶ度に壁は厚くなって…



それが私を纏う【鎧】と言われるものなの…知ってた?




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