あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
私の言葉に、蓮の表情が一瞬強張り…そして柔らかく微笑んだ。
「悔しいくらい
キレイで…
そして…とても幸せそうだったよ。」
「………そっかぁ。」
「ちょ…ちょっと奈々さん!
なんで奈々さんが落ちるんだよ?
俺…本当に良かったって思ってるから。
梨花たちの幸せな姿を見届けることが出来たから…俺も前に進まなきゃなぁって思えたよ。」
蓮が前に進もうとしてる。
その相手は誰と?
出来れば…その相手は私でありたい!!
蓮のマンションの駐車場に入ると、来客用のスペースに車を停車させる。
そして蓮の方を向き、真っ直ぐに蓮の瞳を見つめた。
「ねぇ蓮…。
蓮が前を向いて進もうとしている先に居る相手…。
その相手は私が良い!!」