あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*..
「今日からマネージャー補佐として、奈々さんに付かせて貰う横山寿人(よこやま かずと)と言います。
宜しくお願いします。」
そういって奈々さんに向かってペコリと頭を下げると、椅子に座っていた奈々さんが俺の顔を見てスッと立ち上がり
ニッコリと微笑んだ。
「初めまして。平山奈々です。
この仕事は時間が不規則で大変だと思いますが、一緒に頑張りましょうね。」
この時の奈々さんは中学生。
既にトップモデルの仲間入りを果たしている奈々さんの腰の低さに驚いたと共に…
中学生とは思えないしっかりした受け答え…
そして…何よりも
一般人とは比べものにならない程…奈々さんの纏ったオーラが凄すぎて、
奈々さんの言葉に、俺はただ何度も頷く事しか出来なかった。
ちょっと顔が整っているからって…『俺モデルでもいけるかも~』って思っていた自分が凄く恥ずかしくなった。