あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「分かってる!
梨花ちゃんへの想いを断ち切って、前に進もうと決めたばかりだってこと!
でも…私ももう引き下がれないの。」
そう言って蓮の腕を掴んで、話しを続ける。
「蓮が梨花ちゃんへの想いを残したまま、別の人と付き合おうとする…なんて出来ないことくらい知ってる。
そんなズルいことが出来る人じゃない。
返事は…ちゃんと梨花ちゃんへの想いが完璧に消えた時でいいから…。
梨花ちゃんへの想いが消えてからも尚、私が恋愛対象じゃないと感じるなら、それでいい。
やっぱり…良い先輩、後輩の関係で居たいと思うなら、それでいい。
だから…
今断るんじゃなくて、きちんと私の気持ちに向き合ってから返事をくれないかな?」