あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「ははっっ…。
仕事に身が入ってないなんて…プロ失格だな…。
横山さん…俺…気づいちゃったんだ…。」
俺の言葉に、横山さんは前を向いて運転を続けたまま
「何にですか?」
そう…静かに問いかける。
「それは…ごめん。
一番に伝えたい人が居るから…その人に伝えたら教える…。」
「……分かりました。
でも…それって、いつなんですか~~っっ!自分…気になって眠れないじゃないですか~~っっ!!
蓮さんのケチ!!」
バックミラー越しにジトォ~っと睨んでくる横山さん。
「もう伝える日は決めてるんだ。
あと少しだから。
だから……「日にちに拘る必要なんてあるんですか?」
いつもよりも真剣で…そして少し低い声で横山さんが俺の話を遮った。