あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「奈々さん…。
俺…ボストンから帰ってきた日、奈々さんから告白されて…真っ直ぐに向き合ってくれて、本当は嬉しかったんだ。
でも…奈々さんとは付き合いが長いが故に…
俺が『葵を忘れられない』って、この海で泣いたことも
梨花と離れて辛いと言っていた姿も
奈々さんは…俺の弱い部分を全部知っているんだよ。そういうの…ちょっと恥ずかしくて…。」
蓮は海の方を真っ直ぐ見つめたまま…話を続ける。
「俺ね…ずっと梨花の傍に居て、本当に大切に想ってきた。
梨花が1人でも倒れてしまわないように…そっと俺が支えることで、梨花が立って居られるように…。
だから俺がしっかりしなきゃって…。」