あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
蓮は…私がこの海で告白した時…
『俺…もう前に進まないと…って思ってるのに、恋愛に対してだけは、どうしてもダメなんだ…。
何をしても…どんな人を見ても…
葵を失った痛みがまだ消えてくれない…。』
そう言って手のひらで顔を覆い
静かに涙を流していた…。
そして…梨花ちゃんを本気で愛することが出来た。
でも…
梨花ちゃんは…
蓮に頼ってばっかり居たらいけないと…ひとりでニューヨークへ行った。
その時は…
『帰っても梨花の居ない空間が…梨花の居ないベッドが…
この手に抱き締められないのが…正直辛いんだ…。』
そう言って家に帰ることすら躊躇していた蓮。
どれだけの涙を
流してきたのだろう…。
そんな蓮の心に…
私が…安らぎを与えられていたの…?