あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「ずっと…奈々さんのことを
大切で、大事な人だって思ってきた。
でも…それが恋愛感情なのか何なのかは分からなかったんだよ。
ただ…奈々さんを失ったら…きっと俺は笑う事が出来なくなるなって思ったら、
今まで悩んでた事が嘘みたいにスッキリ無くなってた。
それにね…奈々さんって、本当に辛い時でも、悲しい時でも…相手に心配かけないように、気丈さを【演じている】でしょう?
俺…ちゃんと分かってるつもりだった。
でも俺の方が奈々さんに頼ってばかりだったから…結局は奈々さんに演じさせたまま……
だから正直…最近…焦ってた。」
は?焦ってた?
「何に焦ってたのよ…。」
私が蓮にそう尋ねると…
蓮が少し恥ずかしそうな…拗ねたような…何とも言えない表情になる…。
そして…
「………横山さん。」
と、ボソッと呟いた。