あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
あれだけの素質を持っているのに、全くモデルに興味がないなんて、本当に勿体ないな…。
蓮が事務所に連れて来られた日から、既に2ヶ月程経っていたけど…
それでも蓮のことを諦められない私は、父が蓮を見つけたというコンビニ周辺をウロウロするのが日課になっていた。
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その日も学校が終わって、撮影までの間、蓮が居たというコンビニ周辺をウロウロと歩いていたんだ。
「あれって…モデルの奈々じゃない??」
すると…私に気づいたカップルが、私の事を指差す。
「マジだ!ヤバイな…キレイすぎる。」
そう言って、私に近寄って来た。
ヤバイ…。気づかれた!!
そう思って走り去ろうとしたところを、その彼氏の方から腕を掴まれてしまった。
「本物だぁ♡写真撮らせて~」
と…彼女の方が言う。