あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~


そんな心の叫びなんて、蓮には聞こえる訳もなく、平常心を装いながらリビングへと向かうと…



「奈々さんソファーに座ってて。」



蓮が一言だけ、そう言って…キッチンへと消えていった。





いまだドキドキしている胸を抑えていると…




パチッッ




と電気が消された。




「…………っっ??」




すると…ケーキを持った蓮が私の元に近づいてくる。



火をつけられたロウソクの灯りが、ユラユラと揺れ…


蓮のキレイな顔を優しく照らす。




< 501 / 556 >

この作品をシェア

pagetop