あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
ローテーブルの上に蓮が置いたケーキの真ん中に
【 Happy Birthday,
NANA & REN 】
と文字が描いてある。
そのプレートを見つめ、蓮が苦笑しながら口を開いた。
「今日…奈々さんに告白しようって思ってたから、このバースディーケーキを買ったんだ。
奈々さんがOKしてくれたから良かったけど…断られてたら、俺このケーキ1人で食べないといけなかった…。」
その表情が可愛くて、思わず顔が綻ぶ。
「まさか蓮と誕生日を一緒に過ごせると思ってなかったから、本当に嬉しい…ありがとう…蓮…。」
私の言葉に蓮がフワリと微笑んだ。
「奈々さん、誕生日おめでとう。
そして、これからは先輩後輩じゃなくて…パートナーとして宜しくね。」
「蓮も誕生日おめでとう。
こちらこそ…よろしくお願いします。」
そういうと2人で一緒にロウソクの火を吹き消した。