あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~


ローテーブルの上に蓮が置いたケーキの真ん中に



【 Happy Birthday,

   NANA & REN 】



と文字が描いてある。



そのプレートを見つめ、蓮が苦笑しながら口を開いた。



「今日…奈々さんに告白しようって思ってたから、このバースディーケーキを買ったんだ。

奈々さんがOKしてくれたから良かったけど…断られてたら、俺このケーキ1人で食べないといけなかった…。」



その表情が可愛くて、思わず顔が綻ぶ。



「まさか蓮と誕生日を一緒に過ごせると思ってなかったから、本当に嬉しい…ありがとう…蓮…。」



私の言葉に蓮がフワリと微笑んだ。



「奈々さん、誕生日おめでとう。

そして、これからは先輩後輩じゃなくて…パートナーとして宜しくね。」



「蓮も誕生日おめでとう。

こちらこそ…よろしくお願いします。」



そういうと2人で一緒にロウソクの火を吹き消した。



< 502 / 556 >

この作品をシェア

pagetop