あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
2人でコーヒーを飲みながらケーキを食べ終わった頃…
蓮が有名ブランドの袋を私の前に差し出した。
「ん??何??」
蓮に問いかけると
「誕生日プレゼント。開けてみてよ。」
蓮に促されるまま、袋から取り出し、包みを開けると…中から出てきたものは…
「あ……時計……。」
シンプルだけど、お洒落なペアの時計だった。
「俺とお揃い…って…ダメかな?」
少し頬を赤らめながら、照れくさそうに言う蓮。
「ううん。嬉しいよ?」
「プレゼント…色々考えたんだけど…
奈々さんと
【2人の時間を一緒に刻んでいきたい】
と思ったから…
まぁ…俺の独占欲の塊のようなプレゼントなんだけど…一緒につけてくれる?」
「もちろん♡
あ…でも…私…蓮にここまでしてもらったのに…
何もプレゼント準備してないや。
今度一緒に選びにいこう?」
私がそう微笑むと、さっきまで恥ずかしそうに頬を赤らめていた蓮の表情が、妖艶なものへと変わった。