あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「俺…今でも十分幸せなんだ。
だけど、今よりももっと幸せになりたいし、奈々をもっと幸せにしたい。
だから…平山奈々さん。
俺と結婚してくれませんか?」
そう言うとエンゲージリングの入った箱の蓋を開けて、ケーキの隣に置いた。
すっかり固まって目を見開いた奈々の瞳に涙が滲んだ。
「……蓮…ありがとう。
凄い誕生日プレゼントで…嬉しい…。」
笑顔の中に一雫の涙が奈々の頬を伝った。