あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
ある日突然に…
~~蓮side~~
「うっわぁぁ~~っっ♡
凄い眺めだね~~っっ♡♡」
夏の花火をそのまま冬に持ち越し、夜空に散りばめたような…
夜景を写しこんだガラスにペタリと手をついて、葵が感嘆の声をあげた。
「葵ゴメンね。クリスマスもイブも一緒に居られなくて…。」
俺の言葉に葵がニッコリ微笑む。
12月中旬。
クリスマスもイブも仕事が入っているため、葵と一緒に過ごせないから、
早めに2人で過ごそうと思って、俺が用意したのは、
おそらく…日本一有名なテーマパークのフリーチケットと豪華ディナー付の宿泊だった。
朝から1日中テーマパークを堪能して、
その後は、俺のプレゼントしたドレスを身に纏って、2人でディナー。
予約した部屋に入るなり、嬉しそうに はしゃぐ葵は…
それはそれはご機嫌な様子で、後ろに立っていた俺の方に顔だけ向け、
「蓮♡こんな素敵な所に連れて来てくれてアリガトウ♡♡」
そう微笑んだ。