あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
そして…帰り際…
「ねぇ蓮くん。
帰る前に、渡したいものがあるの。
葵の部屋にあるんだけど…。」
お母さんから言われて、葵の部屋に入ると、机の上に置かれていたもの…それは…
俺がクリスマスプレゼントに送ったネックレスと、
不格好な【手作りの御守り】だった。
「この2つを葵は肌身離さず持っていたのよ。
『蓮から貰ったものだから♡』
って言って…。」
確かに…ネックレスは渡した。
でも…この不格好な御守りには、全く見覚えがない…。
「お母さん…この御守り…俺…知らないです。」
俺がそう言うと、お母さんが微笑み、
「それ…開けてみて?」
と言った。
ピンクのフェルト生地で出来た御守りの紐をソッと開けると、
中から出てきた物を見て…
俺は固まった…。