君がいたから

告白

いつも通り、彼途中まで帰ったあとの出来事だ。

頭が殴られたようにいたくなり座り込む。

悲鳴すらあげられない。

誰か助けて…

気がつけば気を失っていた。

目を冷ますとそこは、硬いベットの上。

自分のみに何が起こったかわからず、人がくるまでぼんやりしていた。

ダッダッダ

早足で誰かがこの部屋に近づいてくる。

バンッ

ドアが勢いよく開く。

「…」

ドアを開けた人は涙を流していた。

部屋の中は真っ暗ででも、外からの光で涙を流しているのだけはわかった。

カチッ

音とともに電気がつく。

「お母さん」

そこには、涙で化粧が落ちた母の姿があった。

お母さんは、私のそばによると優しく頭を撫でた。
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