君がいたから
次の日は、学校にいった。

彼にあいたかった。

彼は、私に気づくといつも通りの挨拶を済ませ、教室まで一緒にいった。

いつもは幸せのはずのその時間は、苦痛へと変わっていた。

この人は、私の寿命を知ってもこんな風に察してくれるのだろうか?

だいたいの人は、きっと逃げてしまうだろう…

いまならわかる。

私じゃなく彼がこの状態だったら私は、逃げてしまう可能性がある。

離れていくかもしれない。

誰だって、好きな人が苦しんでいるのを見るのは、何より苦しいはずだから…

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