君がいたから
彼は、本を読みながらこまめに何かを書いているように見えた。

はじめは変わってると思った。

だけど、何を書いていたのかと興味を示したときには、なぜか目がはなせなくなっていた。

それからたまに図書館にいくようになった。

彼の読んだ本を読んだりもした。

あの、書いているものが何かを知りたくて。

どれも、共通して最後は誰かがなくなってしまっていた。

どれも主人公の大切な人…

ズキリ

胸が痛い…

なぜ、彼はこんな本ばかりを読むんだろうか?

悲しくはないのだろうか?
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