Light in darkness
そして、昼休み。

空は血だるま眼鏡と屋上にいた。

「で?血だるま眼鏡。お前のこの世の未練はなんなんだ」

『あのさ、その血だるま眼鏡って止めてくんない?僕は鈴木晴彦って名前があるんだよ』

「じゃあ、鈴木。さっさと未練なくしてあの世に召されろ」

『案外、人でなしだね…君』

血だるまm…晴彦は苦笑を浮かべると話し出した。

『僕は太陽学園の姉妹校の青空学園の生徒だったんだ。青空学園では僕は常に学校一の頭脳を持っていた。そんなある日、僕をよく思っていなかった連中にリンチにあったんだ…。それからが最悪だったよ。毎日のように虐められて…。そして、僕は轢き逃げされちゃったんだ』

「それでさ、お前はどうしてほしいって?」

ダルそうに空は晴彦に問う。

『僕の友だちと両親に復讐したいんだ』

「どうして?」

『友だちは僕のこと裏切ったんだ。許せるわけない!!お父さんとお母さんもだよ!!毎日毎日、勉強勉強って!もう嫌なんだ!!!』
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