冷徹執事様はCEO!?
「なによ!航生!味方だって言ったくせに、あんたは同じプレイボーイとして田中側につくの?!」
「そういう訳じゃないけど、まだ正式に婚約してないだろ。ましてや婚約を拒んでるアキが異性問題でどうこういうのも筋違いじゃない?」
「だからって、すっぱ抜かれるなんて迂闊よ!迂闊!他の女と熱愛報道された人と結婚なんて出来る訳ないじゃない!」
「まあ、確かにね」航生も苦笑いを浮かべて同意する。
「パパだってこの事を知ったら許すわけ… 」
言いかけた途中で、この状況を打開する名案をひらめいた。
私はおもむろに鞄からスマートフォンを取りだし、画面をタップする。
呼出し音がなると、直ぐに目的の人に電話が繋がった。
『もしもし』
「匠ちゃん…?私、燁子よ」悲壮感溢れる声色になるよう努める。
パパが日本にいない今、葛城家において最も決定権のあるのは長男匠ちゃんである。
だから匠ちゃんの方からガツンと田中に言ってもらえばいい。
うちの大事な妹をお前のようなふつつかな男のところへ嫁にはやれん!…ってね。
「そういう訳じゃないけど、まだ正式に婚約してないだろ。ましてや婚約を拒んでるアキが異性問題でどうこういうのも筋違いじゃない?」
「だからって、すっぱ抜かれるなんて迂闊よ!迂闊!他の女と熱愛報道された人と結婚なんて出来る訳ないじゃない!」
「まあ、確かにね」航生も苦笑いを浮かべて同意する。
「パパだってこの事を知ったら許すわけ… 」
言いかけた途中で、この状況を打開する名案をひらめいた。
私はおもむろに鞄からスマートフォンを取りだし、画面をタップする。
呼出し音がなると、直ぐに目的の人に電話が繋がった。
『もしもし』
「匠ちゃん…?私、燁子よ」悲壮感溢れる声色になるよう努める。
パパが日本にいない今、葛城家において最も決定権のあるのは長男匠ちゃんである。
だから匠ちゃんの方からガツンと田中に言ってもらえばいい。
うちの大事な妹をお前のようなふつつかな男のところへ嫁にはやれん!…ってね。