冷徹執事様はCEO!?
近くまで来ると、眼鏡を掛けた男性だった。

黒いスラックスに白いワイシャツ姿のところを見ると、どうやら使用人のようだ。


「ああ、丁度良かった!あなた屋敷まで荷物を運んで貰える?」

「どちら様でしょうか」

男は神経質そうに人差し指で眼鏡をくいっと上げた。

「最近入った方かしら?私はこの家の次女の燁子です」

「燁子様は現在嫁いで、此方にはいらっしゃらないと伺ってますが」

男は目を細めて、訝しげな視線を向けてきた。



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