冷徹執事様はCEO!?
「燁子様、燁子様」

いつもの感じで眠りから呼び起こされる。

「ん…朝…?」

私はゆっくり瞼を持ち上げる。

「昼です」

「ああ…私いつの間にか寝てたのか」

田中はベッドに腰掛けて呆れたような顔で私を見ている。

「お待たせしてすみません。お相手いたしましょうか?」

「うん…暇で暇で」

私は大きなあくびをして身体をむっくり起こした。

「お買い物でも行く?」

「それよりもいい事しましょうか」

「いい事?」

「ええ、2人だけで出来る楽しい事しませんか?」

「楽しい事?やりましょ」

田中はにっこりと艶やかに微笑んだ。


「ダメ…!田中!待ってって言ったじゃない!」

「ダメです。燁子様、もう我慢できません」

「田中、いきなりは無理よ!お願いこっちにも色々準備ってものが」

「燁子様、覚悟を決めてください。」

「ああ、だめよ!田中だめ!」
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