冷徹執事様はCEO!?
「チェックメイト」
田中はスラリと長い指でチェス盤のビショップを動かし無慈悲に私の持駒であるキングを獲った。
「ちょっと手心加えようとか思わないの?!5回プレイして全部貴方が勝ったら遊びにならないじゃない!」
「…確かにつまらないですね。燁子様は弱すぎて勝負になりません」
「性格悪いわねー」
私はワナワナと歯ぎしりする。
田中がゴソゴソと引き出しから取り出してきた。
「じゃあ、次はコレで」
田中はPS3を差し出した。
テレビ画面の中で、厳つい黒人ボクサーが金髪美女をアッパーでノックアウトする。
「っしゃー!」
私は胡座をかき、コントローラを握りしめガッツポーズをとる。
田中は正座でコントローラを持って、人差し指で眼鏡を持ち上げた。
「もう一回…」
「もうゲームは飽きたー。今んとこ11勝10敗だし勝ってるとこでやめておくわ」
私はコントローラを投げ出した。
「勝ち逃げですか?」
「うん!」私は満面の笑みを浮かべこっくり頷いた。
「最後にもう一勝負しませんか?」
「ひつこいなー」私は顔を顰める。
田中はスラリと長い指でチェス盤のビショップを動かし無慈悲に私の持駒であるキングを獲った。
「ちょっと手心加えようとか思わないの?!5回プレイして全部貴方が勝ったら遊びにならないじゃない!」
「…確かにつまらないですね。燁子様は弱すぎて勝負になりません」
「性格悪いわねー」
私はワナワナと歯ぎしりする。
田中がゴソゴソと引き出しから取り出してきた。
「じゃあ、次はコレで」
田中はPS3を差し出した。
テレビ画面の中で、厳つい黒人ボクサーが金髪美女をアッパーでノックアウトする。
「っしゃー!」
私は胡座をかき、コントローラを握りしめガッツポーズをとる。
田中は正座でコントローラを持って、人差し指で眼鏡を持ち上げた。
「もう一回…」
「もうゲームは飽きたー。今んとこ11勝10敗だし勝ってるとこでやめておくわ」
私はコントローラを投げ出した。
「勝ち逃げですか?」
「うん!」私は満面の笑みを浮かべこっくり頷いた。
「最後にもう一勝負しませんか?」
「ひつこいなー」私は顔を顰める。