冷徹執事様はCEO!?
ファッションには無頓着な田中とは対照的でブルーリネンシャツをサラリと着こなしたいい男。

コーディネートされた白いコットンパンツもまた爽やかだ。

「今勤めてる家の次女、燁子さんだ」田中はボソリと私の身分を連れに明かす。

「ええ?!いい大人じゃないか!俺はてっきり小学生くらいかと思ってたぞ?!」

連れの男はギョッとした表情を浮かべた。

「田中、あんた一体どんな風に話してたのよ」私は訝しい視線を向けた。

「まあまあ、私達これからハイティーに行こうかって話してたんですけど、よかったら田中さんたちもご一緒しません?」

真巳はニッコリと可憐な笑みを浮かべた。

「な、なに言ってるのー!男性は甘い物が苦手何だから」慌てて私は却下する。

「じゃあ、ちょっと早いけどお酒でもいいし」

真巳は私の「却下」をあっさり交わした。

「それなら、近くに知り合いの店がありますよ」田中の連れも乗り気である。

「藤原、仕事の話がまだ…」

「もうほぼ固まったじゃないか」

田中も一応抵抗してみるものの、こちらもアッサリ却下だ。

「pこうゆう時はね、ぱあっと遊ぶのが一番いいのよ。2人ともいい男じゃない」

真巳はこそりと耳打ちし、ウィンクする。

遊びたいのは独身貴族の真巳ではないか。
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