孤高の貴公子・最高責任者の裏切り
5月
5/1 椎名に訪れた転機
「……」
「……」
「おはようございます」
「……」
私と春野は朝から顔を見合わせてただ黙った。
あの椎名が
「昨日は気分が悪くて早退して、すみません。今日は大丈夫です。今日は4人体制なので、私はカウンターで空いた時間で倉庫整理します」
ときちんとした制服を着て、髪の毛もきちんと夜会巻で結い上げてきたからだ。
「一体どうなってる……まあ、元に戻ったっちゃー、元に戻ったというまでだが」
という春野に対し、
「……さあ……、何か転機が訪れたんじゃないですかね」
としか言いようがない。確かに、私がマネージャーと食事に行くというのは、転機が訪れるくらいショッキングなことだったんだろう。これが続けばチーフ業が楽になり、補佐業務にもう少し集中できるようになるのだが。
そして、その期待は裏切られることなく、1週間、1か月と続いていった。
「……」
「おはようございます」
「……」
私と春野は朝から顔を見合わせてただ黙った。
あの椎名が
「昨日は気分が悪くて早退して、すみません。今日は大丈夫です。今日は4人体制なので、私はカウンターで空いた時間で倉庫整理します」
ときちんとした制服を着て、髪の毛もきちんと夜会巻で結い上げてきたからだ。
「一体どうなってる……まあ、元に戻ったっちゃー、元に戻ったというまでだが」
という春野に対し、
「……さあ……、何か転機が訪れたんじゃないですかね」
としか言いようがない。確かに、私がマネージャーと食事に行くというのは、転機が訪れるくらいショッキングなことだったんだろう。これが続けばチーフ業が楽になり、補佐業務にもう少し集中できるようになるのだが。
そして、その期待は裏切られることなく、1週間、1か月と続いていった。