君色〜キミイロ〜
最大のライバル


…それにしても


卒業イベントまであと何ヶ月?


「あとぉ〜…ちょうど1ヶ月だね♪」


「いっ……1ヶ月〜〜!?!?」


橘さんは余裕っぷり満載で答える。


う…嘘でしょ!?

1ヶ月て…ありえないよ〜(泣)


「橘さん…私どうすればっ!?」


「どうって…莉緒ちゃんが莉緒ちゃんのままならいいの♪」


「…ん?」


「だ〜か〜ら!莉緒ちゃんは何も焦らなくていいから♪ねっ?」


橘さんが少し首をかしげて笑った。


その顔にまた胸キュン。


っていけない,いけない!!


「でもでも…私っ…!」


橘さんが私の髪にそっと触れる。


「大丈夫。だって使う化粧品も髪型も大体のコンセプトもちゃんと話したでしょっ?」


「は…はい…」


「莉緒ちゃん安心して。俺に任せなさい!」


くしゃくしゃっと頭を撫でた。


「んん〜!!また橘さん髪くしゃくしゃにする〜!」


「あはは。だって莉緒ちゃんの髪サラサラなんだもん♪」


答えになってないよ(笑)


もう…橘さんはほんと優しいな…


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